腰痛持ちの場合、痛みで睡眠中の覚醒や起床時の腰痛が辛く感じることもあると思いますが、腰への負担を軽減し、快眠が得られるマットレスが無いのかと思いませんか?
マットレスは、様々な種類や機能などもあり、実際問題選び方にも悩むと思います。
腰痛がある場合、どのようなマットレスが自分に合っているのか分からない方も多いと思うので、今回紹介する選び方のポイントを参考にして、様々なマットレスの中から、自分に合ったものを選んでみましょう。
目次
マットレスにもいろんな種類がある
マットレスの素材は「コイル」「ウレタン」「ファイバー」「ラテックス」の4種類が代表的です。
それぞれ特徴があり、寝心地も異なります。
機能面では「折りたためるタイプ」と「洗えるタイプ」の2つに分かれ、折り畳み式マットレスは、2つから5つ折りまであり、コンパクトに収納することが可能です。
睡眠時は発汗量が多いため、洗えるタイプのマットレスは、清潔さがあります。
洗えるマットレスは「ファイバーマットレス」と「高反発ウレタンマットレス」の2種類です。
腰痛持ちが知っておきたいマットレスの選び方
腰への負荷が少なく、腰痛を軽減できるマットレスを使用して、快眠を得たいと思うでしょう。
マットレスは、何を求めているのかを明確にして選ぶことをおすすめしますので、以下でまとめている7つのポイントを参照してみましょう。
時間に余裕のある方に関しては、自分の身体にフィットしたマットレスなのかを、展示場などで試してみることをおすすめします。
選び方①:マットレスのサイズで選ぶ
睡眠のスタイルは人それぞれですが、マットレスのサイズは、自分の睡眠スタイルから選んでみましょう。
- 寝返りが多い
- 寝相が悪い
- 大の字で寝ている
など。
自分がどんな寝方なのか?睡眠時にどういう状態なのかを把握しておくことも大切です。
基本的なマットレスのサイズの幅は、以下の通り。
シングル | 約97㎝ |
---|---|
セミダブル | 約120㎝ |
ダブル | 140㎝ |
クイーン | 160㎝ |
キング | 180㎝ |
例えば、寝相が悪くて寝返りの多い大人の方が1人で寝る場合は、シングルよりもセミダブルのマットレスの使用をすると、寝心地が良いのではないかと思います。
このように、自分の睡眠スタイルに合わせたマットレスのサイズを使用しましょう。
選び方②:マットレスの素材で選ぶ
腰への負担を軽減するマットレスの素材は、4種類あります。
マットレスの素材には特徴があり、自分に合う素材を試してから選んでみましょう。
マットレスの素材と特徴
- コイル(ボンネル・ポケット)
- ・ボンネルコイルは、通気性が良く寝返りが打ちやすい
・ポケットコイルは、体に合わせて体重を支えるので、ボンネルコイルよりも体圧分散力がある - ウレタン
- ・低反発と高反発の2種類ある
・高反発は反発力と体圧分散に優れているので、寝返りが打ちやすく、腰への負担が少ない
・低反発より高反発のほうが反発力が高く、腰痛の軽減に適している - ファイバー
- ・硬いので寝返りが打ちやすい
・通気性が良く、自宅で丸洗いすることもできる - ラテックス
- ・天然ゴム使用のため弾力性がある
・体圧分散と耐久性に優れている
選び方③:マットレスの硬さ
腰痛がある場合、腰への負担を軽減する硬さのマットレスとは「硬すぎず」「柔らかすぎず」「弾力性がある」この3つがポイントです。
硬すぎるマットレスは反発力が強く、身体の特定部分のみに体重がかかってしまい、腰への負担がかかり疲労感も強くなります。
逆に、柔らかすぎるマットレスは、身体が深く沈み過ぎてしまい、そうなると反発力がないため寝返りが打ちづらくなり、同一体位の持続から腰痛が悪化しやすいです。
適度な弾力性のあるマットレスは、睡眠時の寝返りを促してくれるので、腰への負荷をかけることなく、快眠を得ることが可能です。
選び方④:体圧分散や耐久性で選ぶ
睡眠時の腰痛を軽減するには、体圧分散や耐久性も求められます。
体圧分散とは、身体の一部に負担が集中しないように分散させることです。
寝るときに、背骨の曲がり幅が2~3センチ程度になっている姿勢が理想的と言われています。
耐久性に優れているのは、ウレタン素材で、ウレタン素材の密度は、20Dや30Dなどと表記し、耐久性に関与します。
高反発のウレタンマットレスの場合、標準の数値は30D前後で、5〜8年の耐久性があるとされています。
選び方⑤:高反発・低反発などの弾力性で選ぶ
マットレスは、弾力性の異なる「低反発」と「高反発」があります。
腰痛があり腰への負担を軽減するには、高反発マットレスが良いでしょう。
高反発マットレスは、反発力があるため睡眠時の寝返りを打ちやすいため、睡眠時の同一体位を予防し、腰だけでなく横向き時の肩への負担が少ないです。
厚みが10㎝以上あり、多層構造の製品は、寝心地が良いと言われています。
低反発マットレスは、柔らかい寝心地がありますが、寝返りが打ちづらいので、腰への負担がかかります。
選び方⑥:寝心地や寝返りの良さで選ぶ
腰への負担を考慮した、心地よい睡眠が得られるマットレス を選びたいと思うでしょう。
寝心地良くて寝返りが出来るマットレスは、十分な睡眠と疲労を軽減しやすいです。
寝心地や寝返りを良くする要素は、次のことが挙げられます。
- 素材
- 反発力
- 耐久性
- 通気性
- 安定感
- 体圧分散性
- 丸洗いできる
腰への負担を考慮するためには、姿勢の安定と身体の負担を分散し、寝返りの打ちやすさが必要です。
寝心地の良さを得るには、素材や通気性、洗濯の有無なども配慮したほうが良いでしょう。
選び方⑦:体重に対するニュートン値(N)で選ぶ
高反発マットレスには、ニュートン値(N)が表示されています。
このニュートン値は、マットレスの硬さを示し、数値が高いほどマットレスも硬くなります。
そして、マットレスの硬さは反発力の高さに比例します。
ニュートン数 = 硬さ = 反発力
自分の体重に合わせたマットレスのニュートン値を選ぶと、腰への負担を軽減しやすいです。
下記の表が体重に対する、目安の値となります。
体重 | ニュートン値 |
---|---|
50kg以下の人 | 100~150N |
50kg~80kg未満の人 | 150N前後 |
80kg~100kg未満の人 | 180N前後 |
100kg以上の人 | 200Nなどの高い反発力 |
この表は、あくまでも目安の数値でメーカーなどによっても異なりますので、実際に購入するメーカーごとで製品を選ぶ際に確認してみましょう。
腰痛持ちにはマットレスと布団のどっちがおすすめ?
結論から申しますと、どちらがおすすめという事は断言できません。
ただし、腰痛がある場合には、体圧分散性のあるマットレスと敷布団は、腰への負担を軽減するのでおすすめです。
逆に、体圧分散性のないマットレスと敷き布団の使用は、腰への負荷をかけるのでおすすめしません。
そのため、体圧分散性がある場合は、マットレスと敷き布団のどちらを選択しても良いです。
さらに付け加えると、マットレスと敷き布団ともに、ウレタン素材で反発力のある高反発が寝返りのしやすさがあります。
そして、フローリングや畳の上に直接敷いても、腰への負担には問題ありません。
ニトリ・IKEA・無印良品・ドンキで腰痛にいいマットレスは?
腰痛の方へ向けて、腰への負担を考えた製品は「ニトリ」と「無印良品」のマットレスをおすすめします。
残念ながらドンキに関してはコンセプト的にコスパの良さを重視しているという点でも腰痛に良いとは言い難いのが事実です。
ニトリであれば、『ニトリNスリープ ポケットコイル2層』がおすすめで、無印良品であれば『天然素材で作ったノンコイルマットレス』がおすすめです。
『ニトリNスリープ ポケットコイル2層』は、体圧分散性に優れているので、身体の一部に負荷がかかることもなく、身体をバランス良く保持するので、寝心地が良いマットレスです。
また、無印の『天然素材で作ったノンコイルマットレス』に関しては、安定感と体圧分散性があるので、寝返りが打ちやすく腰への負担が少ないマットレスです。
【まとめ】寝心地の良さや自分に合うマットレスを探すのがベスト
腰痛がある方が腰への負担を軽減するマットレスは、種類が多様にあるのが分かりました。
毎日の睡眠を快適な寝心地を得るためには、マットレスに何を求めているのか明確にしましょう。
マットレスに求めることは、人によって異なると思いますので、一度、マットレスの寝心地を体感してから、購入することを推奨します。
自分の身体にフィットしたマットレスを使用することで、快眠が得られるでしょう。